腰部椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛
30代・男性・会社員(建設業)
♦来院時の症状♦
現在の症状は、右殿部の鈍痛、右ふくらはぎ後外側面が痺れるように痛み、右足首がたまに痺れることがある。立っているときが一番楽で、前屈は痛くてできない。朝は痛くて靴下を履けず、それから、痛みは減るが、夕方にまた痛くなる。長時間(30分以上)座って、立ち上がるときに痛みが強い。夜中、右足が痛くて目が覚める時がある。寒いときは、痺れる場所が冷たく感じていた。
5年ぐらい前にぎっくり腰になってから、たまに腰が痛いときがあった。5ヶ月ぐらい前に、再びぎっくり腰をやってから、右足が痺れるようになった。整形外科で、レントゲンを撮り腰部の椎体の間隔は正常であると診断され、3週間、超音波、電気、マッサージ、注射などの治療を受けたが、症状の改善は見られなかった。
♦検査結果♦
立位の姿勢で、左肩が右肩に比べ高く、両肩が前方に突出し、体幹は、左肩が前方、左側骨盤が後方に捻じれていた。整形外科的検査で、右側腰椎椎間板ヘルニアの所見が確認された。右側殿部(大殿筋)・腹直筋・左側腹斜筋、第5腰椎(L5)と右側骨盤(仙腸関節)の関節に機能異常が見られた。痛みは、主に第5腰椎、右仙腸関節の機能異常によって起こっていた。
♦施術内容♦
脊柱全体の緊張を緩和した後、右仙腸関節と第5腰椎に対して機能が改善するように矯正を行った。その後、右大殿筋、腹直筋、左腹斜筋の機能低下が改善するように施術を行った。
♦経過報告♦
週1~2回の施術を4回行った。その後、症状の改善が見られず、まだ、今回の症状で、MRI検査を行っていなかったため、病院へ検査に行ってもらった。検査の結果、L5/S1の右椎間板ヘルニアの診断を受ける。2ヶ月間病院でのリハビリ後、症状が悪化したため再来院。週1回の施術を7回行った。1~4回までは、日によって症状が良くなったり悪くなったりを繰り返していたが、5回目以降、症状が安定してきた。徐々に間隔を空けながらさらに7回施術を行った。その後、仕事の都合に合わせながら、1ヶ月~2ヶ月に1回のペースで3回来院した。現在は、不定期で身体のメンテナンスのために来院を続けている。
♦担当者コメント♦
腰が痛くても仕事を休めず、長時間の前かがみや床での作業が多かったため、症状の改善が遅れたと思われます。しかし、当センターに来院して、1年2ヶ月後には、サッカーとフットサルを始めるまで回復し、公私ともに充実した日々を送ることが出来るようになり、うれしく思います。